慶應義塾大学通信の館

慶應義塾大学通信教育課程は、第二次大戦後間もない１９４８年１月に開講し、その年の夏には我が国初の夏スクーリングを実施した経緯をもちます。

食べることもままならない時代に、遠隔での大学教育を行うという、かなりフロンティア精神のあふれる大学といえるのではないでしょうか。

２００８年は、慶應義塾にとってなにかと節目の年でした。

創立１５０年、通信教育課程開設６０周年を迎えました。

加えて、ラジオによる放送授業を始めてから５０周年でした。

これを記念して2008年7月〜9月迄、ラジオNIKKEIのホームページで動画コンテンツを配信しました。

内容は、「慶應義塾大学通信教育課程の現状と今後の展望について塾長、常任理事、各学部長、慶友会による対談・鼎談と特別講義の特別記念企画を放送収録時に同時撮影した」ものでした。

このオンデマンド放送を見ましたが、塾長や学部長の思いなど、通信教育課程を大学側から支えている方々のニュアンスが伝わり、有意義なものでした。期間限定の公開でしたが、ぜひとも入学者にはオンデマンドで何度も見られるようにしたらいいと思います。学生側の理解につながるように感じます。

ラジオによる放送授業とは、短波放送であるラジオNIKKEIにて「慶應義塾の時間」という番組を通して語学の単位が取れるというものです。現在では、オンデマンドでの聴取が可能となっています。１９５８年に短波という受信状態が不安定なラジオを聞いて勉強した先人たちの苦労は、現在では考えられないことかもしれません。